生活の詩のようであり、社会への書簡のようなもの。

生あたたかい血の通ったcontributionを、貴方と、アフリカと、そしてわたし自身に優しく美しく届けれるようになりたい。

コーヒーとワイン - ワイン展いってきた

上野駅の近くの国立科学博物館で、ワイン展というものがあったのでこれは行くしかない、ということになりました。

wine-exhibition.com

内容は思っていたよりかなり気合いが入っていて、人が多かったのもありますがじっくり一周するのに2時間弱かかりました。

僕がコーヒーだけじゃなくてワインも好きになったのは、Californiaのnapa valleyのワイナリーを訪ねたのがきっかけでした。

napaでの内容はワイナリーツアーみたいな感じで、3つくらい農園を訪ねました。まだ3月だったこともあり収穫期はかなり先でしたが、実際の農作物をみると心がほっこりします。僕のきっかけは、その飲み物、食べ物のルーツを農作物として実感することにあるのかなと感じます。(3つくらい訪ねたうち、美味しすぎて一つ目で泥酔していたので2つめ以降はあまり覚えていない)

ワインとコーヒーには意外とたくさんの共通点があって、それを比較しながらみていくのがめちゃくちゃ面白かったです。

目次

メモ

アロマ/フレーバー

ワインにももちろん、アロマやフレーバーといった概念があります。

そこに展示されていた、ワインのアロマキットみたいなものがとても印象に残りました。こんなの。

www.aromaster.com

この参照先のものだと、88種類ありますね。

調べたところ、コーヒーにもアロマキットってものを作ってるところがあり、僕がみたところでは24種類でした。

www.aromaster.com

コーヒーも、ワインと同じくらいアロマの幅はあると思うのですが、この例だと1/4くらいの種類です。

現に、僕もPCの壁紙に設定して毎日ニヤニヤしているCounter Culture Coffeeのflavor wheelはもっとたくさん種類があります。

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via: Coffee Taster's Flavor Wheel | Counter Culture Coffee

接ぎ木と害虫

ワインで悪名高い害虫として、フィロキセラというやつがいます。

ブドウネアブラムシ(葡萄根油虫)は、ブドウ樹の葉や根にコブを生成してブドウ樹の生育を阻害し、やがて枯死に至らせる昆虫である。別名はフィロキセラ(Phylloxera)。19世紀後半、品種改良のためにヨーロッパへ移入したアメリカ原産のブドウ樹に付着していたことで、ブドウネアブラムシへの抵抗力を持っていないヨーロッパブドウ(ヴィニフェラ種)に全滅に近いほどの被害を及ぼした。 via: ブドウネアブラムシ - Wikipedia

フィロキセラから根を守るために、ワインでも接ぎ木を行うとのことでした。

ここはコーヒーも同じで、病気や害虫、寒さに強いロブスタ種を台木にして、アラビカの木を育てるのはポピュラーな方法です。

ワインの栽培方法から学び、転用できる知識や手法もいろいろありそうだなと感じました。

グラス

ワインには、ぶどうの品種や産地にあったグラスというものがあります、ブルゴーニュ、ボルドー、ロゼなどたくさん...

ワインが劇的に旨くなる!ワイングラスの種類とオススメの選び方
kaminoshizuku.com

コーヒーのカッピングみたいにグラスを変えてどれが一番そのワインのよさを引き出して美味しく楽しめるかを見極められます。

ここの部分に関しては、コーヒーはまだまだ考えられてないなと感じました。面白いかも。

おわり

まだいろいろ書きたいことがあったのですがキリがなさそうなのでやめておこう...。

ぶどうは、コーヒーに比べ栽培条件がそこまで厳しくなく先進国でも育てることができる品種がたくさんあります。

そういった事情もあり、色々な研究や議論が進み、コーヒーよりも深くその世界が開拓されているように感じました。

コーヒーの目指す先のビジョンのひとつとして、ワインのような嗜好品はあるなと思います。例えば、質のよいものにはそれ相応の対価を抵抗なく支払えるような文化だったり。

諸条件が違う2つの飲み物、コーヒーとワイン。

その2つからお互いに学べることは多いと感じました。