生活の詩のようであり、社会への書簡のようなもの。

生あたたかい血の通ったcontributionを、貴方と、アフリカと、そしてわたし自身に優しく美しく届けれるようになりたい。

「"私の世界"の透明度を上げること。」2017年を振り返る。

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年末年始は、大体文章を書いています。抱負の振り返りをして、新しい年の抱負をつくる。恒例の行事になってきた。

毎年のこの時間が、とてつもなく楽しいんだよなぁ。

ということで、今年も2017年の振り返りと、2018年への意気込みを綴る記事を書けたらと思います。

去年は、こんな感じで2016年の振り返り記事を書いていました。

totzyuta.hateblo.jp

この記事では、最高な2018年にするために、2017年の振り返りを。

目次

2017年のターニングポイント

1月

  • お店の運営が本格的に始まってバタバタしていたっぽい

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

2017年の抱負と目標の振り返り

2017年の抱負と目標をつくっていました。これを読みながら振り返ってみよう。

Hello, 2017! - コーヒーになりたい

抱負

抱負は完全な"肌感"で、%で達成率を考えてみよう。

今年の抱負は、こんな感じでしたね。

  1. 健康で豊かな肉体と精神を手に入れ、維持する。そのための行動は常に最優先事項とし、労力を惜しまない
  2. 抽出(特にエスプレッソ)・焙煎・精製(栽培)についての技術や機器・器具において圧倒的な知識を身につける
  3. 財務ギークになる

うーーーん、それぞれ達成率は正直高くないかなぁ。なんかまだまだ満足はいかない!!

1の達成率は45%。今生活習慣も整いまくって結果的にめっちゃ健康で素晴らしい感じなのですが、これもいっとき働きすぎていた期間に反省して、11,12月頃から健康について改めて考え直して施策を実行しまくった結果。1年を通してみれば全然でしたね。体を犠牲にして働きすぎた。

2の達成率は50%。焙煎の経験量に関しては圧倒的に上がったと思います。でも、2017年はコーヒーのことだけじゃなくて、もっと経営のことや広義のデザインについて学ぶために時間を割いていました。そのときによって、何が本当に大切かは移り変わっていくように思います。僕にとっては、これまでの経験量も少ない経営とデザインについてもっと学ぶことが重要だった1年でした。

3の達成率は60%。これもまだまだだなと思います。お金ってほんと、考えれば考えるほど、面白い。お金って、面白いんですね。勉強するほど知りたいことは出てきて、まだまだだなって思い続けていた感じでした。これまでの人生、僕はお金には一切興味を持ってませんでした。音楽やってるときは音楽のことばっかり考えていたし、コンピュータをやってるときはコンピュータばっかり、コーヒーだって最近までコーヒーのことしか考えていませんでした。でも人生においてお金っていつだって、誰にだって重要な役割を担うんですよね。これはもっと若い頃から真剣に自分自身で考えて、自分自身で理解を深めていくってことをしてくればよかったなぁと感じまくった1年でした。考えたことがなかったようなことが多すぎて、引きました。

目標

  • ❓ 控えめに申し上げて最高に最高なコーヒーをつくる
  • ✅ ロースタリーを始める
  • ウガンダに一度は行く
  • ⬜ アジア圏の国(パプアニューギニアor台湾orインドネシアorベトナム)へ行く
  • ⬜ 財務論の勉強をしながら連載を書く
  • ⬜ 格闘技を始める
  • ✅ 本48冊読む
  • ⬜ 体重60kgを超える

うーーんもうちょっと色々やりたかったな!予想異常にコーヒースタンドに時間を投資してしまって、いろいろなことができなかった。

ただ、結構重要なところについては達成できていてなんとか救われた感があります。

来年は、必ずアジア行く。必ず。

財務の勉強はわりとできたんだけど、文字に書き起こすところまではいけなかったね。

あと、「最高なコーヒーをつくる」とか、ちょっと目標の立て方が雑い。笑

2018はちゃんと達成できたかどうかがYes/Noで分かる目標を、絞って立てていこう。

2017年自分キーワード

今年考えたこと、学んだ「自分キーワード」を書き留めておく。

  • 2種類の決断について。「やる決断」「やらない決断」
  • センスは経験から生み出される
  • 経験は「感情の振幅」から生み出される
  • シンプルということは、より本質的であるということ
  • 恐怖感を"センサー"として利用する
  • 世界は「主観」と「相対値」
  • "私の世界"の透明度を上げること

感情を揺さぶってきた出会い

感情を揺さぶってきたような何かとの出会い。

49冊。ただし、マンガも含めて。 48冊目標だったので、12月にマンガを読んだ分をあわせてなんとか達成。笑

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ノンフィクションTOP5

1. BUSINESS FOR PUNKS - James Watt
僕のビジネスのバイブル
2. 週4時間だけ働く - Timmosy Ferris
3. 行こう、どこにもなかった方法で - 寺尾玄
4. スープで、いきます - 遠山正道
5. 金持ち父さん、貧乏父さん - ロバート・キヨサキ
自分のお金への考え方を変えてくれた本。

自分の家庭が「家族が集まる場ではお金の話はしない」というポリシーを持つ家庭だったので、その分苦労も感じなかったけど今になって反省する部分も多く、子供にもお金のことはしっかり教えたいと思った。

フィクションTOP5

1. 火花 - 又吉直樹
特別な理由もなく、ただ流行ってるからと、読んでいなかった本でした。

僕には、神谷さんみたいな先輩っているかなぁって羨ましくなる。と思って考えてみたら、思い当たる人がいたりして、それをそういうこととして捉えれてなかったことをとてももったいないことだったと恥じ入った。

昔は、もっともっと純粋に「面白い」と思ったことに愚鈍になれた。直感で感じ取って、それを行動に移せた。それが今は、なんだか、色々な実体のないしがらみに囚われているような感覚。人生とは、面白がって、楽しむものなんだと再認識する。僕の人生には、まだまだまだユーモアが足りていない。

「いないいないばあ」の意味を知らないままに、また、知っていたとして敢えて無視するような生き方をすることは、完全には難しいのかもしれない。けど、誰にとっても、みんなそれぞれに「これだけは」っていう大切にしたいものがあって。それを大切に大切に抱えて、貫こうとすることこそが、「いないいないばあ」を知らないってことなんだろう。

僕は、自分のつくるもののために、それで幸せにしたい人のために、自分自身がそれを面白がってやり続けるために、最高な絵を描いたら、最高な額縁もつくりたい。

つい最近額縁の話をして、そして神谷さんと渋谷の安くてボロい居酒屋と出会って、改めて感じ入るもののある作品でした。
2. 一九八四年 - ジョージ・オーウェル
3. 教団X
かなり面白かった。

ただ、アフリカの田舎で1人読んでいたために、途中アフリカの民族宗教武装集団の話が出てきたときにとても怖くなって朝まで眠れなかったので、アフリカで読むのにはオススメしません。
4. 楽園のカンヴァス
大原美術館が出てきてテンション上がる。倉敷に帰省したときにはほぼ毎回寄っている気がする。ピカソの鳥籠。

ルソーの夢。MoMAにもっと、是が非でも行って見たくなった。ルソーを通して、むしろパブロピカソに興味が湧いて、いくつか読みたいと思った本をリストに。

革命者であるということは、創造者であるということであり、破壊者であるということ。ルソーのように突き抜けて自分のやり方を信じることこそが、破壊することであり、創造することなのかもしれない。
5. 乳と卵

美術とか

ジャコメッティ展は強烈なインパクトとして残ってるなぁ。行けてよかった。 「シンプルであることは、本質的であること」という今も大事にしてる信条を学んだ。人間も、削いで削いで残ったその芯にこそ本当の美しさが現れるのかなと感じた。その細く、細く質量を削がれた像には、その質量に反するように異様なエネルギーみたいなものが溢れていた。

2017年は美術館いった回数がめっちゃ減ってしまった。2018年はたくさん行きたい。インスピレーションをもっと。

音楽

今年出会った素晴らしい音楽。

あ、そういえばBLUE NOTEでSnarky Puppyのライブにいったんだ!!!!あれは最高だった。

ここ最近圧倒的に構ってくれる年上のこんちさんになんとチケットいただいて、一緒に憧れの地Blue NoteにSnarky Puppyをききに行った。 . 圧巻だった。。大学でジャズ研だったころは、Jazzがこんなに凄いものだなんて知らなかった気がする。 . ソロが中心になるからこその、他の音楽のジャンルにはない、生きてる感じというか。。CDできくときとは根本的に楽しみ方が違うんだなぁとなんかとても反省した。 . お前は何をやってんだと。何をつくろうとしてるんだ?と、ステージの上からも、その空間自体からも問いかけられたような感覚がして、なんだか悔しくなりました。Snarky Puppyのつくる音楽も凄まじかったけど、Blue Note自体もすごい空間すぎて圧倒された。 . そんな場所をつくりあげる人たちになりたいのか、それともその上に立つプレイヤーになりたいのか。。。どちらにせよ、何にせよ、やりたい根本は、変わらないなと思いました。伝えたいことは変わらない。つくりたい世界も変わらない。 . 最善を選び取って実行する努力を怠らず、自分たちが信じる最高のカッコいいものだけをつくり続けようと改めて思いました。

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映画

今年見た映画の中で印象に残った作品。

今年まじで映画みてないぞ...!!

その中でも、本当に出会えてよかった作品がひとつ。FIGHT CLUBがまじでよかった。本当に見てよかった。自己を他者として捉える「自己暗示」の持つ力みたいなものを知った。これは僕の人生に今も大きな影響を与えている。

あしあとたち

momento

Twitter

1ヶ月につきひとつ、1番印象に残っているツイートを選んでみる。選ぶのむずすぎぃ。。。

Instagram

THE COFFEE MANの公式上映会に来て下さったみなさん、本当にありがとうございました。 . 当日たくさんの方に来ていただき、本当にメンバー一同感謝しきれません。。 . 特に、第1部ではコーヒーに関する仕事をしていない方々ばかりだったのも個人的にはとても嬉しかった。 . 僕たちはコーヒーを通して、生産から消費を変えたいといつも言っているけど、消費を変えるためには、コーヒーを飲んでいるみなさんにもっとコーヒーの魅力を知ってもらうことも大事だと思っています。 . そういう意味では、スペシャリティコーヒーの生産から始まり、トップレベルのロースター/バリスタのことについて描いたこの映画を通して、少しでもコーヒーの魅力が伝わってくれたかな、と勝手に嬉しく思っています。 . とまぁ、そんなことよりもとにかく映画がコーヒー関係なく面白かったのが本当に良かった!僕自身も最後のシーンでは涙が出て来ました。まるでスポーツ選手のドキュメンタリーを見ているような。2回の上映とも食い入って見てました。 . 僕たちもサシャを始めとしたONA COFFEEみたいにもっと、社会に貢献できるコーヒーをしていきたい。まだまだすぎてつらいし、素晴らしすぎて嫉妬する。 . 改めて、Colored Life Coffeeは、周りの人たちによって支えられ、つくられているコーヒー屋さんだなと思いました。お礼を言うときりがないから、感謝してる人にはその都度、会うたびに直接ありがとうと何度でも伝えようと思います。 . 周りの人たちにもらってることに比べて、僕らが返せているものって何だろう?といつも葛藤してる僕らですが、結局僕たちにできるのは、自分たちが信じることだけをやり続けて、もっともっと美味しいと思ってもらえるコーヒーをつくりつづけることだなと思います。 . まだまだすぎる僕らですが、どうぞこれからも何卒よろしくお願いいたします。 . あぁ、まだまだすぎて悔しい。 . 写真は、同世代の盟友の @naoki_nathan と。

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SLAYER Meets Japanese Roasters @coloredlifecoffee . . We served espresso beverages at SLAYER machine booth on the first day of SCAJ 2017. That was very nice time! Thank you for coming and chatting with us 👋 . SCAJ 2017にてSLAYER @slayerespresso さんのブースでエスプレッソ提供させていただきました! . 時間帯もありずっと行列で、提供しがいのあるめちゃくちゃ楽しい時間でした。 . そんな中来て下さって、お話して下さった方ありがとうございました!! . いろんな方と話せてすごい楽しかったな〜😂 . 刺激と焦りをいただいた1日でした!もっともっと美味しいコーヒーつくれるようにがんばるぞーーーー💪 . #scaj #scaj2017 #slayer #slayerespressomachine #coloredlifecoffee

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. 【ウガンダから帰ってきました!!🙌】 . もうすでに帰ってから1週間くらい経っちゃってますが…笑 . 行く前はどうなることかと思いましたが、なんとかミッション達成してこれました。。想定以上にいろいろ出来て感動しました。 . というのも、今回は本当に出会いに恵まれました。ウガンダでお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。。 . また、Polcaも当初3万円目標だったのが、現在で10万円以上も支援してくださっていて、僕の周りにいる方々の暖かみに感謝が止まらない最近です。支援してくださった方、本当にありがとうございます。このウガンダで美味しいコーヒーをつくるというプロジェクトは今回きりのものではなく、ずっと僕の情熱をかけて長いスパンやっていくので(コーヒーを生産の部分から本当に美味しくするにはすごく時間がかかる…!!😂)、何卒よろしくお願いいたします。 . また、この新しいコーヒーブランドの始まりの地としてウガンダを選んだのは、僕のコーヒーのルーツがウガンダにあったというのが大きいです。「"美味しさ"が価値として還元される世界」の第一歩目として、僕のコーヒーのルーツであるウガンダを選びました。 . ちょうどMAKERSのイベントで登壇する機会があり、そちらで新ブランドの発表もさせていただきました。また、そちらの方もグループを先行に随時アップデートしていきます。 . いろいろなことが動き出し始めている感覚があって、猛烈に動いてて楽しいんだけどまだ何も生まれておらず、種の期間だなと感じます。しっかり花が咲くまでチームの仲間全員で辛抱強く愛情を注いでいきます。 . コーヒーチェリーかわいいよコーヒーチェリー🍒 . #MATERIA #cnp_coffee_brand_project #vol1 #Uganda #MtElgon #Mbale #Kapchorwa #Lwanbogo

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. 【1st Year Anniversary】 . ついに1年。やっと1年。 . 長かったようで、短かったような。 . 日々僕らの出来ることの小ささを感じる。僕らのコーヒーを選んでくれる方々がいて、僕らのコーヒーをつくるチームになってくれる人たちがいて。そういう方たちのおかげでなんとかここまで来れた。 . まだまだやりたいことはたくさん。 . 今仕掛けていることももう少しで、日の目を浴びてくる頃。次の仕掛けも始めていきます。僕はひたすらに、未来を考える。 . いろいろやりたいことはあるんですが、僕らは結局のところ突き詰めれば「"美味しい"コーヒーをつくる。」ことだけ。 . 僕らが目指す「"美味しさ"が価値として還元される世界」に少しでも近付けていけるよう、もっともっと美味しいコーヒーをつくっていく。 . 僕らのチームが始まって、僕史上にもこれまでにないほど密度濃く考え、感じて、学んでいる。それもこれも、チームのみんなが素敵すぎるから。僕1人じゃあほんとに何もできなくて震える日々。。笑 . 特にCOO的仕事をゴリゴリやってチーム全体を力強く支えてくれてる @yamap22 と、コーヒー・店舗・サービスの部分全般をより高いレベルにいつも引き上げてくれてる @junkiy7 には日々新しいことを学ばせてもらっていて。いつもありがとう。 . そしてデザイナのすーさんもチームに加わって、さらに視界はクリアになって、拓けた感覚がある。メンバーのおかげで、いいチームの文化感みたいなのもできつつあると感じる。 . 1周年イベントは、今週末の11/25(Sat)・11/26(Sun)の2日間です。 . 新しいお豆さんも仲間に加わります。半年にはCOSTA RICA La Pastoraが加わり、そして1年という節目にも。美味いです。 . いつも周りの人に伝えたい、けどいつも足りてないなって思うので何度でも。 . 大好きです!!!!!!! . 写真は、大好きなカメラマン @rina_amagaya

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Moleskine

トレジャーファクトリー野坂さんに、メンタリングしていただく機会があったのだけど、そのときのメモがいつ読み返しても痛烈に刺さる。

"それを続け切る思いはあるか?" ... となりの芝は青く見える。

「お金」のための活動にブレないこと。本当の"軸"の活動に集中すること。

2017.9.3。読み返してみると、夏頃からだんだん2018年にやろうとしていたことの軸が見え始めていたことが分かる。ちょうど、なぜかふと二子玉川に行って1日中考えていたところだ。アンリゼミでは、他のメンバーのみんなが事業を進めていく中で僕には大きな進展がなくて焦っていたころ。この頃に突き詰めて考えたことは、今でもベースになっているように感じる。「ブランド」とは何なのか?とか、「店舗」って何なんだ?とか。新しい店舗の価値について書いた記事で表現したことあたりの。

ティモシー・フェリスの本を読み始めたのも大きかった。大切な友人に「これは読んでおけ」って勧められて読み始めたのだけど、あれに受けた影響は大きい。人生の核心を突かれるような考え方が溢れている。

一貫して、僕は人生において「捨てる」という決断の重要性について苦悶していた。

「やる」理由を見つけることは、とても簡単なことだから。「やらない」理由にこだわることには、相応のパワーがいる。

今年は大体、使ったのはノートの半分くらいだった。

今日、新しいノートを買った。相変わらず、僕はこのMOLESKINEの無地が大好きだ。

まとめ

去年にも増して書くことが多くてどう切り取っていいのか悩むくらいに、質量も密度も大きい1年だった。

考えてみれば、今年は本格的に経営を自分自身で始めた、1年目だったとも言える。

自分で事業をつくることは、とてつもなく大変なことだけど、とてつもなく楽しい。全てにおいて、"自分のせい"なのだ。全てのことを、他人のせいにすることはできない。

僕は人生を楽しむ最大のコツは、「自分に同情しない」ことだと思っている。

そして、事業を自分自身でやることは自身の人生への能動性を限界まで簡単に高めることができる方法だなと思う。自分の人生に主体的であると、人生は一気に楽しくなる。

「今年は学びが多かった。」なんて言葉にしてみたら、それがなんだか使い古された言葉すぎて、本質を捉えていないんじゃないかって違和感が溢れ出て止まらなかった。

僕の表現するこの「学びが多かった」の本質は何なのかな、って考えてみたら、それは、「世界の透明度を上げる」ということだった。

世界で起こる全ての事象をシンプルに純粋に理解していこうとする思考の過程について、ほんの少しとはいえこれまでよりも劇的なほどにそれを推し進めれたような感覚がある。それは、僕にとってとても素晴らしいことのように感じる。

この「世界」ってのは実際的な意味でも、客観的な意味でもない。「世界」なんてものはだれにとっても幻想でしかなくて、「世界」とはいつだって個々人の「主観」のこと。

「視覚」で捉えているそれを絶対的な「世界」だと認識してはいけない。味覚とか、嗅覚とか、聴覚とか他の感覚だってそう。それらも主観でしかないし、感覚はいつも相対値だと思うから。

何が本当か、なんて本当はどこにもなくて、ここには主観と相対値しかない。

だから、「本当なこと」が言えるとしたら唯一、「本当なんてない」ってことだなと思う。

だからみんな自分自身で考えて、自分自身で正解を見つけるしかないんだ。

そう認識すると、何だか生きるのって楽しさしかない。

「客観的に不正解な人生」も、「客観的に不幸な人生」なんてものも実は幻想で、存在するわけがないんだ!

みんながそれぞれの正解の人生で、みんながそれぞれの、幸せな人生。人生ってなんて素晴らしいんだ。

「世界の透明度を上げる。」これってそのまま、僕が生きる上での歓びなのかもしれないなと、そんなことを考えながら実家で過ごす2017年の最後。

僕の周りにいてくれた方々に、深く、深くありがとうございました。