「睡眠の科学」メモ
「睡眠の科学」を読んだので、学んだことをメモしておきます。めっちゃ面白かった。
- コリン作動性システムと、ドーパミンなどのモノアミンと総称される脳内の伝達物質をら生成するモノアミン作動性システムの2つがある。
覚醒時はどちらも活発に活動、ノンレム睡眠時は両者の活動が低下・停止し、レム睡眠時にはコリン作動性システムのみが活動する。人間のこの3つの状態は、この2つのシステムか引き起こす。
モノアミン作動性システムは体温調節機能も担っているので、雪山などでレム睡眠をすると生命に危険がある
睡眠のタイミングのひとつの要因は、どれだけ長く覚醒したかを表す脳内のアデノシン濃度とされている。ただし、本質は体内時計による正確なリズムと、睡眠負債によるおおざっぱな計時
覚醒時による多く使った脳の部分の方が深く眠る(ローカルスリープ)
覚醒において圧倒的に重要で革新的な発見「オレキシン」
食欲を司るひとつの脳内物質がオレキシン
情動には喜怒哀楽があり、そのどれもが覚醒レベルを上げる
モノアミンとは、アミノ基とカルボキシル基を本来持つアミノ酸からカルボキシル基が外れた生理活性物質
モノアミン作動性ニューロンの活動が弱まり始めると、オレキシン作動性ニューロンへの抑制も弱まるのでオレキシン作動性ニューロンの発火頻度が一時的に増加し、その結果モノアミン作動性ニューロンを再び活性化させる。という覚醒の装置
リズムに影響する。食事は睡眠の4〜5時間前に摂取するようにする。
寝る前に、寝る時間を意識するとその1時間前にコルチコトロピンという物質副腎皮質刺激ホルモンを増やして、起床に備える。
カフェインの覚醒作用は、睡眠の負債とされるアデノシンを抑える
「寝溜め」はできない。睡眠は負債。なので平日に溜まった睡眠の負債を返済することはできる。
睡眠習慣は生活習慣だけでなく遺伝子が決定している部分もある
レム睡眠の発見という偉業を残したアセリンスキー博士は、1998年に「居眠り運転」で命を落としたという。。。